茨城県立石岡第二高等学校教職員「リレーエッセイ」
 本校には多くの教職員が在籍しており,教科・校務分掌・ホームルームなどの特別活動や部活動,更には様々な社会的活動を行っています。
 この「リレーエッセイ」では,所属教職員が交代で,それらを通じ感じたことや,自分たちの業務などを皆さまにお伝えしていきます。
全日本きもの装いコンテスト世界大会出場!
 全日本きもの装いコンテスト関東大会(全日本きものコンサルタント協会主催)が,平成29年11月26日(日)に土浦市真鍋町の土浦市民会館で行われ,本校の中井川教諭が「きもの装いの準女王」に選ばれました。来年4月に都内で開催される世界大会に出場します。
 全日本きもの装いコンテストは、1972年(昭和47年)に第一回が東京帝国劇場にて開催されて以来,40年以上にわたり続いている日本有数の権威ある,きものコンテストです。
 中井川教諭は女性の部(カジュアル部門)に出場しました。カジュアル部門は7部門あるうちの振袖,留袖と並ぶ主要部門で,今回は22人が出場しました。準女王は女王に次ぐ賞で,カジュアル部門では優勝に当たります。鏡の無い舞台の上で着装し,その装いや容姿,立居振舞,言葉遣いなどが高く評価されました。世界大会に向け「指導してくださる鈴木先生,応援してくれる家族や生徒のためにも最高賞の準女王を目指す」と張り切っています。


表彰台左端が中井川教諭


 ご指導いただいている鈴木よし子先生と


教職員リレーエッセイ その14

夏休み、過ぎてしまうとあっという間ですね。4月から石岡二高勤務になり半年が過ぎようとしています。女子が7割いる学校はどんなだろうと思いつつも、時は平穏に過ぎていきました。とても居心地のよい学校で、久々に学校に来るのが楽しみな毎日です。

 さて、今回は夏休みの思い出について思うままに語ってみたいと思います。

3年前、山登りに挑戦しました。最初は体調管理のために始めたwalkingでしたが、ちょっと欲が出て無謀にも挑戦した山がマッターホルン。3000m付近までのトレッキングでしたが、準備をしたとはいえ、普段何もしていなかった私には過ぎた挑戦でした。おっかなびっくりで挑戦したために、あと一歩の冒険ができなかったことが心残りでした。そしてその残念な思いを払拭するために、今年再挑戦をしたのです。相変わらず怠け者生活で、すっかりだめな体になっていたのを1ヶ月かけてトレーニングしました。はじめはただ歩くだけ、そのうち負荷をかけるようになり、出発前には20kgのリュックを背負い、校舎の4階までを休まずに11往復できるまでになりました。加えて夜にはマウンティングバイクに乗って坂の上り下りもしました。ま、自分なりに前回よりも準備ができたという自負ができての挑戦でした。強風の日が続いたこともあり、麓の街ツェルマットに着いてから4日目の挑戦でした。前回挑戦したコースの再挑戦でした。ですが、3000m付近まで登った時に、トレーニングの成果からか前回よりも体が動いている自分にうれしさを感じていました。このことが後の後悔につながるのですが、無計画の私はそのときの気分まかせで、途中でコース変更してしまい、なんとマニアでも7.5時間かかるコースに進んで行ったのです。途中で引き返そうと思ったのも事実ですが、もう行くしかないと思い、後はひたすら前進あるのみ。崖の上を歩くのが続いた場所では、高所恐怖症の私は薄目を開けての踏破でした。映画「八甲田山」の場面が何度頭に浮かんだことか。常に頭の中でリハーサルをして「倒れるときには山側」これを念仏のように唱えていました。ホテルを出て10時間、ボロ切れのようになってやっと帰ってきて、泥のように眠って(泥睡)してしまいました。私の訪れた今年のヨーロッパ(スイス・フランス・ドイツ)はとても涼しく、パリで挑戦した4時間のサイクリングツアーも快適でした。いつの日かまた挑戦したいと思っています。では!

(英語担当 市村 忠)



教職員リレーエッセイ その13

今年度から石岡二高勤務になりました国語担当の柳沼です。リレーエッセイということですので、エッセイ風に書いてみました。

ことばには力がある

 このところ、エラい人の失言が取りざたされる。エラい人、というのは人の上に立っている人のことだ。国内外の政治家だったり、会社の要職にある人だったり…。自分の発言が(自分の発信したものが)どう影響するか、「考え」ないで表現しているからだろう。人の上に立つ者、人(メディア)の前で話す人は「考え」て発言すべきだ。

「ことば」はたった一言で人を励まし、元気づけられる。生きる支えになることさえある。友だちの一言に、歌の歌詞に、励まされたこともあるんじゃないかな。一方で、たった一言で関係が悪くなる。手を出さなくても相手をヘコますことができる。究極には命を奪うことだってできる。だから「ことば」はとても強い力を持っている。「言霊(ことだま)」と言われる由縁だろう。

「思った」ことを口に出せる社会は平和だ。外部からの見える(もしくは見えない)圧力によって発言を封じられるとき、その社会は平和、とは言えない。ツイッター、ブログ、インスタ、では自分の「思った・感じた」ことを思った(感じた)ときに発信・表現できる。

感情は長続きしない。怒っている人が何日も何日もずーっと怒ってるなんてことは、ないだろう?楽しい気持ちだってずっとは続かない。「思って・感じて」いることは、簡単に他の感情に変わるものだ。

人前で一度発したことばは取り消すことができない。後でどんなに釈明しても、どんなにことばを付け足しても、誰かに向けて言った(発信した)ことばは、前後の文脈に関係なく一人歩きする。あの人はこう言った、となる。自分の発したことばが、誰にどう響くか。「思った」「感じた」ときに発することば、つまり「考え」ないで発することばには気をつけよう。そのことばが誰かを傷つけることにならないか、考えよう。

「思う」のは自由だ。感情に任せても構うまい。でもそれを口で、文字で表現するときには「考える」というフィルターを素早く掛けよう。数年前、同僚と話していて、流れでつい、心ないことを言ってしまったことがあった。その後、彼のぼくへの接し方には何の変化もなかったが、1週間ほど自己嫌悪に陥った。そして時折、ふっと思い出す。

言っちまったことは過去にさかのぼってなかったことにはできないので仕方ないが、そんな経験はたくさんしたくはない、だろ。だから、さ。自分の反省と自戒を込めて。



教職員リレーエッセイ その12 (10/25)

 生徒の皆さんと接していて「この人は将来どんな人生を歩むのだろう」と,期待と不安を感じながら,自分に何ができるのかを考え続ける日々を過ごしています。
 そんなとき,ふと「自分の人生は…」と顧みるときがあります。日々の業務に追われる毎日。脱力しきった休日。そんな人生の迷走期に光をもたらしてくれたのは本でした。

 『SUPER BRAIN(保育社)』
 表紙の「脳に使われるな 脳を使いこなせ」という文章を見たとき,脳が興奮したのを今でも覚えています。この本から「心は脳から生ずるものではなく,心次第で脳をコントロールできる」という考え方を教わりました。心ができないと思えば,脳もできないと認識する。逆に考えれば,自分の心の持ちようで可能になることはまだまだたくさんあるとういうことです。この考え方を知ったとき,なんだか身体が軽くなり,なんでもできるような,そんな気持ちになりました。

 『GO WILD(NHK出版)』
 この本では,現代人は「文明に飼い慣らされている」という視点を教わりました。野生人であったころから身体の内的な働きはほとんど変わっていないのに,便利になる生活によって,より動かなくなり,より食べるようになった現代人(文明人)。だからこそ糖尿病や癌になりやすい,という考え方はすっと自分の中に入ってきました。「そうだ!自分に足りないものは野生だ!!」と考えた私は,この本が勧めるまま,朝4時に起床し,筑波山を駆け回った後,出勤するという夏休み最終日を過ごしました。その他,睡眠時間の確保と食生活の見直しを現在に渡って試行錯誤中です。

 本は脳が喜ぶひらめきを与えてくれます。新たなひらめきを求めて,これからも飽きずに読書をしようと思います。
(理科担当:廣原嘉明)

教職員リレーエッセイ その11 (8/23)
 3年2組担任,バドミントン部顧問をしております。滝です。教科は保健体育を担当しています。石岡二高に来て4年,日々楽しく過ごさせていただいております。さて,突然ですが私には石岡二高にいる間に達成したい目標があります。とりあえずこの場で発表して自分にプレッシャーをかけたいと思います。
 1つ目は担任をしているクラス35名全員の進路実現です。現在夏休み中ではありますが,就職希望の生徒は履歴書を書いたり,面接練習をしたりと忙しくしています。また,進学希望の生徒もAO入試などで受験する生徒は動き出しています。全員が進路を決めて卒業できるよう,私自身できる限り生徒のサポートをしていきたいと思います。
  
 2つ目は顧問をしているバドミントン部を県ベスト8に入れることです。3年前は部員4名で団体戦に出るのもやっとの状態でしたが,今では男女合わせて19名で活動しています。今年度の関東大会県予選では男子団体で県ベスト16に入ることができました。3年生も引退し,また一からのスタートですが,OB・OGが作り上げた部活を少しでも大きく成長させたいと思います。まだまだベスト8に入る実力はありませんが,今後も生徒達には頑張っていただこうと思います。
  

教職員リレーエッセイ その10 (8/19)
ドラマの風景

すでにご承知の方も多いと思います。
7月から8月にかけて放映されたテレビドラマ「時をかける少女」のロケ地として本校が使用されました。放映後,多くの卒業生の皆様や旧職員から問い合わせや確認の電話をいただきました。

いろいろお話をお伺いすると,皆さんが映像の学校を,母校である石岡二高と「断定」したキメ手映像は,本校の中庭と遠くに見える筑波山だったようです。

「同窓」という言葉があります。同じ学校で学んだ者を表しますが,まさしく卒業生の皆様と在校生,そして教職員はみな,同じ窓から同じ景色を見ているんですね。
それは,『時をかけて』も同じ景色のようです。学生時代の心に残る風景は,卒業後何年たっても色鮮やかに蘇る風景です。時には心の奥に甘酸っぱさや,ほろ苦さを伴いながら。

私も,本校から筑波山を遠くに眺める風景が大好きです。
卒業生の皆様。どうぞ,時にはお運びいただき,変わらぬ風景と在校生の活躍をご覧ください。

校歌の一節です。
 土は肥え 水は豊けく双並の
 筑波紫 匂ひ立つ
  
写真は或日の雨上がりの筑波紫です。

中学生の皆さん
 本校には,さすがにドラマのような自由奔放な学校生活はありません。
 しかし,協力した撮影では,文化祭のセットなどそのまま本校「紫鏡祭」で生徒が作ったものが使われています。ここには現実だからこそリアルに楽しい,「石岡二高」があります。
 8月22日(月)は第2回の中学生体験学習です。あるいはその後でも結構ですので,どうぞ一度見に来てください。    (教頭 瀧ヶ崎宗夫)

教職員リレーエッセイ その9 (8/18)
 7月に、あるクラスの授業で、「虹の色数はいくつ?」という話をしました。レインボーカラーといえば7色、それが私たち日本人の常識。生徒達もすぐに7色と答えてくれました。
 しかし、以前何かの書物で読んだのですが、国によって虹の色数はいろいろ(!?)で、韓国やオランダは日本と同じ7色だが、アメリカやイギリスでは6色、フランスやドイツ・中国などは5色なのだそうです。
 
 どこの国で見ても虹は同じはずなのに、なぜ、国によって虹の色数が違うのでしょうか。
 それぞれの国にはそれぞれの文化があり、それが衣食住や生活スタイルなどの違いを生んでいるわけですが、どうやらその文化が虹の色数の違いを生み出しているようなのです。文化を背景にした意識と考えてもいいと思うのですが、その意識の違いが同じ物を違ったものとして認識させているのです。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         校舎から見る虹                  
 これは、同じ事物に接しても、同じ体験をしても、あるいは同じ環境に身を置いていても、意識の違いによってそれらが違って見えると言うこうとを示しています。つまり、意識が変われば、同じ高校生活でも違ったものが見えてくると言うことです。意識をするかしないかだけでも違います。興味のない人が髪型を変えても気付かないけれど、好きな人が髪を切ればすぐそれに気付くように。
 
 今の若者は、生まれた時から私たちの世代では考えられないくらいたくさんの情報や刺激にさらされています。ですから、私たちの世代と比べて遙かに複雑で繊細な感覚や認識力を持っているのではないかと私は思っています。でも、今の若者は、自分を取り巻く事物や環境に対する意識が低かったり、せっかくその感覚や認識力でとらえたものを的確に表す語彙力や表現力が足りないのではないかとも思っています。
 
 生徒達が、もっと周りの事物や環境に対する意識を高め、もっと語彙力や表現力を身につけたなら、彼らの前には、もっと豊かで充実した世界が広がるのではないか・・・というようなことを考えながら、教壇に立っています。(国語担当 芝山一弥)
教職員リレーエッセイ その8 (8/12)
 今年度から石岡二高で養護教諭をしております佐藤公美と申します。
 養護教諭って何の先生なの?と聞かれることもありますが、保健室の先生のことをいいます。

 本校の保健室の特徴として教室約2クラス分と広い空間となっており,仕切りを利用することによって,救急処置コーナー,相談コーナー,問診・検温コーナー,5つのベッドという4空間に分かれています。写真や絵,植物を置くことで視覚的に安心できるよう工夫しています。他にもリラックスできるような工夫を取り入れたいと思っていますので、よいアイデアがあればぜひ保健室までお声聞かせください。また、毎月発行している保健だよりは、教室掲示だけでなくHPにも掲載していますので、どうぞご覧ください。


 教員人生1年目、たくさんの先生方や様々な物から学びや刺激を得ると共に、私生活でもゴルフやボルダリングなど新たなものに挑戦をしています。
 これから更に勉強を重ね、生徒や教職員、地域の健康の保持増進ができるよう笑顔で頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
 
 
 
  

  

 


教職員リレーエッセイ その7 (8/10)
 石二探訪

 「情報」という教科の授業を担当している野中です。
 石岡二高へは昨年度に異動してきました。今年で2年目となります。
 私の趣味は散歩やドライブで、「行ったことのない場所に行く」ことが好きです。
 知らない場所を歩いたりドライブすることで必ずといっていいほど新しい発見があります。
 新しい発見があると、とても嬉しい気持ちになり、そんな日は私にとって特別な一日になります。
 さて、今回は石岡二高の体育館を探訪したいと思います。
 正門を抜け、正面にそびえ立つ体育館、入ってみましょう。
 
1階に多目的ホールがあります。
 名前の通り多目的に利用されます。放課後は卓球部や剣道部が活動しています。今度は練習中に探訪してみたいですね。
 多目的ホールの隣にはトレーニングルームがあります。とても器具が充実していて、思わず筋トレをしたくなってしまいます。
 
 体育館の1階を探訪していると、天井から「ドン、ドン」と音が・・・。
 「さては2階のアリーナで何かが行われているな・・・」
 ということで、2階へ行ってみましょう。

 この日はバドミントン部が合同練習を行っていました。
 顧問の先生に話を聞いてみると、本校含め4つの高校で練習試合を行っているとのことでした。
 バドミントンのコートが6面つくられており、体育館内は生徒達の熱気につつまれていました。
 顧問の先生にさらに話を聞いてみると、小体育館でも1年生が練習試合を行っているとのことでした。
 小体育館へ行ってみましょう。
 バドミントンのコートが3面つくられており、こちらも体育館同様、生徒達の熱気につつまれていました。
 
 生徒達の授業では見せない部活の一面が見ることができて、とても新鮮でした。

 ほんの数十分の探訪でしたが、新しい発見がたくさんありました。
 新しい発見があったので、私にとって今日という一日は特別な日になりました。
 海外などにいかずとも、身近な場所でもたくさんの発見があります。
 これからも探究心をもって生活し、毎日を特別な日にしていきたいと思います。


教職員リレーエッセイ その6 (8/9)

ッセイという事で,何を書いたら良いものかと考えておりました櫻井です。石岡第二高等学校での生活について,皆様の糧にならないような話です,はい。


朝,筑波山を眺めつつ,鳥たちの生活を盗み見する。特別棟の壁に新居を作り,あんなに大忙しで子育てしていたツバメたちも,気が付いたらお引越し。スズメたちのヒナも,すっかり大きくなり一人前の生活。プールにおいてはいろいろな鳥が水浴び。少し下手だったウグイスもすっかり上手に,シジュウカラはいつも安定した鳴き方で鳴いている。生物室の窓際には,ヘビが脱いでいった抜け殻がきれいに残されている。

昼,高校生の元気な声と,教職員の落ち着いた声を同時に聞きながら。中庭でうろうろしているヘビやトカゲを見かけたときは思わず,そこいるよと立ち止まる。そういえば,ずっと聞こえているのにセミの存在を忘れかけていた。

方,コクワガタを玄関で見かける。一度だけ,タマムシの死骸を拾う。素晴らしい造形だと感動する。筑波山が夕日に染まる頃,中庭や小体育館ではコウモリが舞っている。高校生は自分の活動に忙しくてなかなか気が付いていない。それぞれが,それぞれで生命活動している様子を同時に眺められる。

日,沢山の生命が活動している。筑波山は四季折々で姿を変えるようでいて,いつもしっかりと存在している。変化する自然と不変の自然。高校生に伝えたいと思うが,残念ながら上手に表現する術を持てないでいる。



 


教職員リレーエッセイ その5 (8/5)

外部担当の渡邊信人です。校長先生から「リレーエッセイ」のお話はうかがっていましたが、まだ先のこと、と何も考ずにいたら、もう始まっていました。校長先生は行動が早い、そして大崎先生はじめ、若い先生方は反応は早いしペンも早い。先輩として遅れてはならじと重いペンを取ることにしました。

 

外部は、PTAと同窓会に関わる仕事をしています。普段、仕事としてお目にかかるのは、保護者の皆様や同窓会の役員の皆様という大人の方がほとんどです。そのため、生徒にとっては「国語の先生」という認識しかないかもしれませんし、授業に出ていないクラスの生徒にとっては、ただの「おじさん」あるいは「おじいさん」という存在かもしれません。

も、最近は、「ただのおじいさん」という立ち位置が気に入っています。「好々爺こうこうや」という言葉がありますが、ストレスフルな現代には必要な存在なのかもしれないなと思います。とは言いながら、なかなか好々爺でばかりもいられません。今年度で退職という先が見えてくると、まだまだ伝えたいことがたくさんあるのに、まだまだ子どもたちに伝え切れていないという焦りも感じてしまうのです。年を取ると気が短くなる、とよく言われますが、それにはきっとこんな焦りもあるのかもしれません。よりよく生きていくためには、こんなこともあんなことも知って欲しい、あれもこれもできるようになって欲しいという思いがあふれてくるのです。

のようなものの一つに、「社会性」というものがあります。社会は人と人との関わりで成り立っています。性別の違い年齢の違い、性格の違い考え方の違い、いろいろな人と関わって生きていきます。これは学校の中だけでは充分に学ぶことができないものだと思います。そこで、生徒の皆さんに考えて欲しいのは、学校の外に出て、知らなかった人たちと関わり合う機会を持つことです。しかし、突然、知らない人に声をかけたら不審者です。学校で紹介したり募集したりしているボランティアに参加する方が間違いありません。


徒会で募集するもの、生活デザイン科で募集するものなど様々なものがありますが、私たちが募集しているものとして、「府中小学校・学びの広場サポートボランティア」と「歴史は物語だ!」という二つの活動があります。

「学びの広場」は県内の全小学校で実施されている算数の学習を、府中小学校に出向いて、先生方のお手伝いをするというもので、今年で4年目になります。この夏も、のべ40名ほどの石岡二高生が参加しました。「歴史は物語だ!」は、石岡の歴史を市内の史跡を巡りながら石岡歴史ボランティアの方々から説明を受け、その後は常磐大学の先生や学生と話し合いを重ねながら、歴史を石岡の街興しとして使えないかを考えるという活動です。

               < 学びの広場>                                   < 歴史は物語だ!>               

れらの活動を通して学んで欲しいのは、様々な人との関わりと地域社会への奉仕の精神です。誰かのために何かをする、一人ではなく皆とする、それは楽しいことなのだという心を育てて欲しいと思うのです。

 

近は、教科学習の中にも、「アクティブ・ラーニング」という流れが入ってきています。ものごとの中に自分から課題を見つけ、他の人と協力しながら課題を解決しようとする学習です。もちろん、そのためには基礎となる知識や考える力が必要となりますが、これからは受け取る学習ではなく、積極的に学ぼうとする力が期待されるのです。

あ、みんな、学びに行こう!


教職員リレーエッセイ その4 (8/4)
 石岡二高で保健厚生部の部長をしている小吹と申します。健康診断やら清掃の係として生徒と接する機会が多いです。それから1年生の副担任で、授業も1年生を担当しています。生徒に「何の先生ですか」と聞かれると、「人生の先生です」と答えていますが、本当は英語を担当しています。

 このところのマイブームは写真です。こつこつとレンズを買い増し、写真を撮っています。学年で記録の係もしているので、学校行事や学校の風景をよく撮影します。標準ズーム、単焦点、超望遠、マクロときて、超広角レンズを最近買いました。この超広角レンズ(10-20mm)は、ファインダーの中の景色が実際の視界とまったく異なります。ものすごくゆがむのです。近くのものはより近くに、遠くのものはより遠くに写ります。より遠近感が強調されるのです。建物の威圧感だとか、空の深さとかが際立ちます。レンズを通して別世界が見えるので、とても面白いです。写真の世界はそれで済みます。しかし、最近の事件を考えるにつけても現実の世界のゆがみはいけないと思わざるをえません。歪なものの見方はだめですよね。生徒がそうならないように「人生の先生」をしようと思っています。
 
 


教職員リレーエッセイ その3 (8/3)

 昨年度から本校で家庭科を担当しております
 近藤 麻未 と申します。

 本校は普通科の他に家政科(生活デザイン科)も設置しているため,家庭科教育にも特に力を注いでいます。
 
 先週の7月30日,本校生活デザイン科の2年生が食物調理技術検定2級に挑戦しました。
 自分たちで夕食献立を考え,50分以内に洗い物まで終わらせなければいけません。授業の中だけでなく,放課後に残ったり夏休み中に登校したりして毎日一生懸命練習していました。中には,自分の練習日でない日にも関わらず「練習させてください」と学校に来る生徒もおり,指導者としてはすごく教え甲斐があります。
 
 3年生で挑戦する1級ではフルコースを作るため,生徒の意識はすでに来年に向いています。先輩の作品を見て「私にもできるかな」「不安だけど楽しみ」といった声があがっています。
            < 生徒の2級検定作品>                        < 生徒の2級検定作品>          
 検定試験は授業の教材の一つとして扱っているため,合格が最終目標ではありません。検定試験を通して,合格に向けていかに自分の技術や知識を高められるか,将来に役立てられるかということが重要です。私自身がまだまだ勉強中の身ではありますが,生徒一人ひとりの確実なスキルアップのために,これからも指導を頑張っていきたいと思います。
           < 生徒の2級検定作品>                       < 生徒の2級検定作品>              

 


教職員リレーエッセイ その2 (8/2)

 こんにちは。

 昨年度から本校で地理歴史科を担当しております 村舘 公大 と申します。

 私は休日や夏季休暇を用いて,自転車で全国を旅しています。昨年は,石岡市から奈良県天理市まで(約600km)走りました。地理歴史科は自分の目で見て感じて気づく,そしてその土地の人とふれあい,その土地のものを食べることが大切な教科です。私は天理市までの道中でさまざまな経験をしました。東京から大阪まで“一人参勤交代”をしていた強者との出会いもありました。自転車は,車や新幹線に乗っていては気づかないことを気づかせてくれます。

 自転車の旅での経験を話すと,生徒たちは笑って話を聞いてくれます。現地で見て学んだ,教科書には書かれていない話を生徒たちに伝えると,興味深そうにこちらを見てくれます。

 夏休み明けの授業に向けて,今年も決行します。今年は奈良県から熊本県まで走る予定です。石岡二高に勤務している期間に自転車で日本を一周することが私の目標です。


 

教職員リレーエッセイ その1 (7/29)


 こんにちは、この4月1日から図書館司書をしております大崎真弓と申します。


 
 石岡二高学校図書館では、様々なコーナーを設けています。「新刊コーナー」と「月刊購読誌コーナー」は、ぜひ毎月チェックしてみてください。「進学支援コーナー」は、資格の取得方法や面接試験の受け方、仕事に関する読み物など、様々な角度から、進路を考える生徒を支援する図書を集めたコーナーです。




 図書館を訪ねてくる生徒が「ああ、図書館のにおいって落ち着くなあ」とつぶやくのを、よく耳にします。図書館には何万冊もの書籍や雑誌があります。多くの書物の知的なにおいに包まれて、生徒の皆さんが昼休みや放課後を利用して読書をしたり、テスト前の放課後に落ち着いた環境で勉強ができるような環境づくりに努めていますので、ぜひ、図書館を活用してください。